講座受講生から、さっそく対話型鑑賞授業の実践報告コメントをいただきました!
コメントをくださった中学校美術教諭のMC先生は、2024年の春期講座を受講しました。 講座後半にある、ブレイクアウトルームに分かれての活動では、他の2人の受講生(小学校クラス担任、小学校図工担当)と共に、ファシリテーターに挑戦し、講座直後のアンケートではこんな回答をいただいています。
「他の方が対話型鑑賞のファシリテーターをしているのを見たことはなかったので、とても参考になりました。特にパラフレーズでの言い換え方やフレーミングなど自分はできていないので他の人のやり方から学べました。もっと実践練習を積みたいです。」
そして、さっそく授業で対話型鑑賞を実践してくださいいました!MC先生からいただいたコメントをご紹介します。
どんどん作品世界に浸っていく
先日講座に参加させていただきました。教えていただいた方法で中学2年生の教科書にある《ゲルニカ》を対話型鑑賞で実践してみました。最初は『よくわからない』と思っていた生徒たちが、こちらのファシリテーションにより、どんどん作品世界に浸っていくことができました。私自身にも新たな発見があり、とても楽しい授業となりました。これからはサイトの画像も利用しながらどんどん実践していこうと思います!
生徒たちの学びになる対話型鑑賞
対話することにより、自分の中になかった新たな視点を得ることができたり、異なる価値観と出会えたりすることができます。そのことは、自分の見方や感じ方を問い直し、より深めていけるきっかけにもなると思います。また、教科の学びのみならず、人間関係においても多様な見方考え方につながり役立つと思われます。
対話型鑑賞を継続する意味
発達段階において、見方、感じ方は変化してきます。それは、経験値の違いもあるでしょう。特に同じ作品を年齢を経て見ると、以前とは全く違った感じ方をする可能性が高い。自分自身の成長を感じることにもつながります。
アーツ×ダイアローグWebサイトについて
テーマごとに設定されている作品群は、一見何のつながりもないようでいて、共通点を見出していけるおもしろさがあります。できれば、ポイントを合わせると、できるだけ大きく拡大できるような仕様だとより見やすいと思います。MC先生ありがとうございました!その後の活動についてもまた是非きかせてください!
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MC先生!ありがとうございました!その後の活動についてもまた聞かせてください!
<2024年春期講座アンケート>回答 (抜粋)
■受講教員種別 ■担当教科
■ブレイクアウトルームでの実践練習について
・詳細なフィードバックをいただけるので、ファシリの進め方の繊細な部分について、ケースに即して理解することができました。オンラインでも違和感なくできました。
・実際にやることで、本で読むよりも深く理解できたし、他の方々の実践を見る間も意識することで、身につけることができたと思った。日常的にトレーニングする方法や、場面があればぜひ教えていただきたいと思った。
・少人数で意見が言いやすく、オンラインであると意見を言うことに躊躇しがちになりますが、密度の濃い時間だったと思います。ゲスト鑑賞者さんも含めて、いろいろな視点が出てきておもしろかったです。
・緊張感を持ちつつ、和やかに実践できて楽しかったです。
・少人数で落ち着いて実践でき、また他の人の実践も見ることができてよかった。
・みなさんに練習後フィードバックしていただけたので気づきがたくさんありました。
・頭ではわかりました。実践するにはなかなかうまくできませんが、練習します。
■鑑賞作品選び、Webサイトの活用について
・初めてファシリを学んだ際に分からなかったことが、感覚として腑に落ちるようになっていて、その典型が作品の選び方の基本に関するものでした。非常に参考になった。また、逆にやりづらい作品での展開例なども知りたくなった。
・向いている作品と向いていない作品もですが、ある程度の経験者向けなどのチョイス。 それと好みの問題など。アーツ&ダイアログのサイトはカテゴリーに分かれていて助かります。
・どうしようと思っていましたが、サイトを活用させてもらいやってみようとわくわくしています。
・授業でどの作品を取り上げるか迷うことが多かったので、今日ポイントを教えて頂き、選ぶ指針として参考になります。
・目的に合わせてWebサイトがとても便利そうなので活用させていただきます。
■授業での展開方法
・具体的に授業を行う際の環境づくりについて教えていただけてよかったです。教室でどのように行うかのイメージがなかったので、一番知りたいところでした。ワークシートとしてどのように記述させるか、考えています。
・どの時期にどの作品を何時間するかなど計画を立てていきたいです。
・学生どうしのコミュニケーションつくりのきっかけなどにもなると思いました。SDGsなどのサステナの授業を合わせて、アート×SDGs、アート×サステナビリティなどの文脈で使用したいです。
・今日見せていただいたwebサイトはとても有益だと思います。画面上で比較鑑賞の視点やテーマを考えることができるため、美術の免許をもっていない先生でも使いやすいと思います。
・まとまった時間はなかなか取れませんが、表現につなげる導入として使うことも有効かと思います。
・リンキングやフレーミングなどを使いながら意見をつないでいく流れがとてもよいと思います。ただ、人数が多いと(40人)1時間で終わるかが難しいです。講師の方が言ってたように何かしら工夫していく必要あります。
■今後の授業実践プランについて
・小中一貫授業で小学校にも行きますので小6と中学2年生で実践します。 毎学期に2時間することが目標です。
・小学生に図工の鑑賞の授業として。年度頭の図工のオリエンテーションとしてやるのもいいかなと思いました。
・美術Ⅰ 春夏で数回予定
・美術Ⅰ 一学期 教科書鑑賞
・高校生 一学期に1回 美術の授業内で取り入れる予定。
・中学生・美術授業で月に2回ほど。あと学級でコミュニケーション活動で取り入れる。月3回ほど。学活で。
・小学校美術教育講義(後期・3年生)、その他教養科目
・3・4年の図工の授業での実践
・中学校の総合学習の時間でSDGsを教えるのですが、そのタイミングでできないかなと検討中です。
■この講座を周囲にお奨めしたいと思いますか?
これからも講座情報や授業後の先生方の取り組みなどについてお知らせしていきます!