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図工美術にとどまらない!対話鑑賞授業の様々な取り組み

「2つの作品を鑑賞したあとで哲学対話を行う流れにしてみました」
「特別支援知的学級の自立活動としてコミュニケーション能力を高めるために複数回行いました」
受講後の先生方が、それぞれの目的にそって学校で実践している、アートと対話を介した授業の様子をフィードバックしてくれました!
今回は2つの授業の様子をご紹介します。

中学校高校国語担当  Y先生の場合(2024年夏期受講)
高校1年生と、ラ・トゥール《いかさま師》とムンク《生命のダンス》で対話鑑賞を行いました。
「とても楽しかった」
「こんなに必死で絵を見たの生まれて初めて」
「対話が進むうちに、初めと違うものが見えてきて面白かった」
と喜んでもらえました。

2枚鑑賞したあとで、哲学対話を行う流れにしてみました。
そちらの問い(テーマ)は対話型鑑賞を踏まえて出してもらいました。
小さな幸せを見つける方法とは?
満たされるとはどういうことか?
どちらも今日の対話型鑑賞を経て思ったことだそうです。

①は、ウォームアップのアートカードにあった長沢芦雪《虎図襖》の一歩踏み出す前足の力強さを語った人の発見眼?に感心して。
②は《生命のダンス》を鑑賞したときに、画面左エリアは満たされているみたい、右は満たされていなくて補おうとしているみたいという発言があったことがきっかけだそうです。

ファシリテーターとしての今回の目標は、根拠を問う「どこからそう思ったの?」という問いをしっかり行うこと、発言者をよく見て、発言全体を通じて言おうとしていることを捉えること、の二つでした。

反省は、《いかさま師》」において、参加者のひとりから発言が示されると、それが前提となり、異なる解釈がでにくくなってしまったことです。人物の関係性仮説のパターンが増えず、そこを楽しんで欲しかったのに(講習実践ではそれに振り回されたのに!)、どうしたらよかったのかな、と思い返しています。
2枚目のムンクは、1枚目よりも伸びやかに鑑賞してもらえたと感じました。
色使いや構図、対比など様々なフレーミングができたと思います。

今回は少人数での実践でしたが、既に2回ほど哲学対話を行ったメンバーなので、問出しも楽しめたと思います。
次は部活動の中で、美術部や写真部の生徒と対話型鑑賞をやってみたいと考えています!

   


▷小学校特別支援学級担任  O先生の場合(2024年夏期受講)
特別支援知的学級の自立活動として、コミュニケーション能力を高めるために、45分間で複数回行いました。
内容は、ウェブサイト<アーツ×ダイアローグ>を使ったウォームアップと、2作品の鑑賞です。
回を重ねるごとに子どもたちは、仲間の意見をよく聞き、発言をつなげることができるようになりました。
毎回、とても楽しんでいました。 観察力もつきました。
社会科の資料の読み取りの際に、対話型鑑賞でつけた観察力、思考力を発揮していた児童が数名いました。
ウェブサイトは、授業プランの提案のほか、自分で作品を組み合わせ得ることができるのがとても使いやすいです。

Y先生、O先生ありがとうございました!
これからも様々な対話鑑賞授業の実践の様子をさらに詳しくご紹介していきます!(KW)